イベント

9/5 看護ウェアセレモニー

2023年9月5日(火)、医学部保健学科看護学専攻のウェアセレモニーが開催されました。

学生代表の佐藤ひよりさんより、実習に向けた決意表明のお言葉をいただきました。

本日のウェアセレモニーにあたり、18 期生を代表して決意表明をいたします。
9 月から始まる領域別の看護実習に先立ち、先日基礎看護学実習IIが行われ、初めて入院患者を受け持ち看護を行うという経験をさせていただきました。私たちはこれまで学内の座学や演習を通して必要な知識や技術を学んできました。私が基礎看護学実習で受け持った患者は入退院を繰り返しており薬の副作用が顕著に表れていました。最初、患者は明るく気丈に振る舞っているように見えましたが、リハビリテーション室までの移動中に心配に思っていることはないかと聞いたときに治療の副作用に関する悩みや、入退院を繰り返す精神的負担や、家で過ごしたいという希望を打ち明けてくれました。治療の副作用として浮腫があり患者も気にされていたため、本人の同意の下で足浴を行わせていただきました。足背をマッサージしながら足浴を行うと「あたたかくて気持ちいいね」とうれしそうに話してくれました。
この経験から患者が思いを打ち明けられるような信頼関係を築くことは、患者のニーズを満たすことにも繋がると感じました。慢性期疾患を持つ患者は疾患や治療の副作用と付き合いながら生活をしなければなりません。長期的な治療に対してマイナスの感情を抱いている可能性があるため患者の思いを尊重しながらケアする必要があります。患者は病院という非日常の場で病気や治療に対し様々な思いを抱えて生活しています。病気だけをみるのではなく、患者を一人の人間として全人的に捉えて関わり、患者の生きる力を引き出すことが重要だと感じます。
これから本格的に領域別実習が始まります。今後の病院実習を通じて手技と知識を身につけ、患者を一人の人間として尊重しながら安心感を与えられるような看護師になれるように頑張りたいと思います。

緊張の連続かと思いますが、より多くの学びを吸収できるよう応援しております!

東北大学大学院 医学系研究科・医学部HP-NEWS