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11/21 令和5年度卒業研究発表会(放射線)

令和5年度の卒業研究発表会が行われました。

放射線技術科学専攻主任の千田浩一教授よりご報告を承りましたので、ご紹介いたします。

 

令和5年11月21日(火)、保健学科大講義室にて保健学科放射線技術科学専攻卒業研究発表会が開催されました。当初は星陵オーディトリアム講堂にて開催される予定でしたが、スライドプロジェクタの故障が当日の午前に判明し復旧には時間を要することから、急遽、大講義室にて実施することになりました。そのため会場設営等の準備作業を一からやり直すことになりましたが、担当の権田先生の指示のもと、特に若手教員や橋本秘書さんのご尽力によって、予定通りスタートすることができました。このような緊急事態のなかでも、卒業研究発表会を無事に開催できたことは、特筆に値することと思います。

今年度は、本専攻の7つの分野の研究室に配属された学生36名とサイクロトロンRIセンターの研究室に配属された学生3名の合計39名の4年生が研究発表を行いました。また聴講した3年生から多くの質問がありました。

例年のように多彩な研究内容が各分野から発表されました。例えば、「積算型個人用線量計の基礎的性能評価」、「限局性前立腺癌に対する根治的IMRT後の重篤な晩期尿路障害のRadiomics特徴量を用いた解析」、「[F-18]SMBT-1の脳内ヒストグラム分布による病態診断の試み」、「糖尿病が静脈血栓形成に及ぼす影響の解析」、「血流および換気の位相推定に基づく時系列胸部MR画像のレジストレーション」、「マルチラベル深層学習による胃X線画像のH.Pylori感染鑑別」、「Vision Transformerを用いた乳がん画像診断AIの精度研究」、「リング型半導体SPECT/CT装置における線条体シンチグラフィの撮像条件の検討」などです。この他にも多くの研究発表が行われ、どれも素晴らしい研究内容でした。「さすが東北大学は研究第一主義!」と感じることができましたし、活発な質疑応答もあり、充実した卒業研究発表会を行うことができました。

日本国内の診療放射線技師養成機関のなかでも、東北大学の卒業研究は特に充実しているものと思われます。卒業研究をさらに発展させ、論文投稿などの成果発信が多く成されるものと期待されます。