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11/19 令和6年度卒業研究発表会(放射線)

令和6年度の卒業研究発表会が行われました。

放射線技術科学専攻主任の金田朋洋教授よりご報告を承りましたので、ご紹介いたします。

 

今年度の放射線技術科学専攻の卒業研究発表会は11月19日に開催されました。年々時間が押す傾向が強くなり、今年度は朝10時から夕方17時半までの長丁場となりました。学生は放射線技術科学専攻の7分野にサイクロトロン医工学分野を加えた8分野に配属され、それぞれ全く別の内容で研究を進めてきました。

そのため発表の内容も多岐にわたり、少し例を挙げますと、「進行肺がん患者に対する自動輪郭抽出ソフトウェアの精度評価」、「抗癌剤ドキソルビシンが骨代謝に与える影響の解析」、「核医学治療にともなう注射漏れによる内部被曝の検討」、「拡散 MRI における NODDI 信号値モデルのためのデジタルファントムの作成と評価」、「肺がん放射線治療中の X 線透視からの粒子フィルタを用いた 3 次元体内動態推定の追従性向上」、「死後 CT 画像における心臓周囲脂肪の CT 値の変化:心肺蘇生の影響」、「リング型 SPECT 装置を用いたファントムによる線条体 SPECT の画像再構成条件の検討」、「新型 GM 管式サーベイメータに関する基礎的性能評価」といった具合です。

それぞれの分野において最先端の研究に取り組んでいることもあり、分野が異なるとフォローするのが難しいくらい高いレベルの発表もあります。実際、既に学会発表を経験している学生もいました。

こういった世界を学部生の間に垣間見ることで、大学院や診療現場における研究活動のモチベーションアップに繋がることを期待しています。

 

2024年度放射線技術科学専攻主任

金田 朋洋