令和5年度 研究活動報告(検査)

令和5年8月9日、星稜オーディトリアムとzoomのハイブリッド形式にて東北大学医学部保健学科同窓会総会が開催されました。

第1部の研究活動報告では東北大学大学院医学系研究科に在籍する大学院生3名による発表が行われました。

こちらのページでは、感染病態学分野 修士2年の佐藤隼人さんの研究活動報告をご紹介します。

 


私は、保健学科看護学専攻を卒業後、大学院に進学し、本格的な基礎研究を開始しました。この度、2023年2月26日(日)に開催されました「第16回 大学院リトリート発表会」に参加し、研究の成果を発表してきましたので、報告致します。新型コロナ感染症の影響により、数年はオンライン上での開催でしたが、今回は久方ぶりの現地開催でした。学内ではありますが、私にとっては初めての本格的な発表の機会を得ました。現地ならではの雰囲気を味わうことができ、他の大学院生の研究に刺激を受けました。

私は、「急性呼吸窮迫症候群(ARDS)のマウスモデルを使用した病態解明と治療法の検討」をテーマに研究を行ってきました。候補物質を投与し、モデルで生じた病態が改善するかどうか、スクリーニングを行ってきました。ARDSは、新型コロナ感染症の重症例で患者数が急増しており、呼吸管理などの対処療法のみで、新規治療法が待ち望まれています。今回得られたデータは、使用した物質の効果は十分ではなかった可能性が考えられました。しかし、今回の研究を通して得られた実験技術や考え方は、今後の研究活動のみならず、人生のあらゆる面で役立つ貴重な財産になったと考えています。

最後に、日頃よりご指導頂いております、前感染分子病態解析学分野川上和義教授、感染病態学分野青柳哲史教授、看護技術開発学分野菅野恵美教授、形成外科学分野今井啓道教授、ならびに各分野の皆様に感謝申し上げます。

感染病態学分野
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