緩和ケア看護学分野に伊藤里美先生が着手されましたので、ご挨拶を頂戴いたしました。
2024年10月に東北大学大学院医学系研究科・緩和ケア看護学分野の助手に着任いたしました伊藤と申します。
2019年に東北大学医学部保健学科を卒業後、地元・岩手県の県立病院にて病棟看護師として3年間勤務しました。奇遇にも入職当初から緩和ケア病棟に2年間配属され、終末期の患者さんやそのご家族に寄り添う日々の中で、看護師としての在り方や患者さん・ご家族との関係性の大切さを深く学びました。患者さんの尊厳を守りながら苦痛を和らげるケアの在り方に強く関心を抱いたことが、現在の研究の道へ進むきっかけとなりました。
その後、当分野にて修士課程を修了し、現在は博士後期課程に在学中です。研究面では、緩和ケアにおける予後予測指標の性能評価や、遺族調査の結果を用いた全国規模での緩和ケアの質の評価などに取り組んできました。現在は、呼吸困難を有する終末期がん患者を対象としたアロマテラピー介入の研究を行っており、エビデンスに基づいた補完代替療法の実践的な応用を目指しています。
教育・研究ともにまだ道半ばではありますが、これまでの臨床経験を活かし、実践と研究の橋渡しができる看護師を目指して日々努力してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
緩和ケア看護学分野(連絡先・HP)